【読】残照の頂(湊かなえ)(2021/11/22)
(2021/11/22)
山歩きはしないけれど、山登り番組が何故か大好き。山の景色、絶景よし、登山者の動きを見るのが好き、というわけで、NHKドラマの「山女日記」というドラマはオンデマンド配信で繰り返し見ている。
工藤夕貴演じる「立花柚月」の造形が等身大でいい。作家はバブル世代じゃないはずだけど、バブルが弾けたあと会社勤めしていた女性って、何かと常に闘っていたなぁと思わせてくれる人物像になっている。自分含め、この世代は共感する人、多いと思う…山歩きがモチーフになっているが、女性の生き方指南小説だと思う。
長い時を経て、続編が出た。
【残照の頂 続・山女日記/湊 かなえ】NHK BSで放送されている「山女日記3」の原作。(放送のために書き下ろされたのかな)ドラマは工藤夕貴演じる登山ガイド立花柚月を軸に登山をしながら人生の岐路… → https://t.co/FdzSwU3Ef3 #bookmeter
— しるく (@siruku47) 2021年11月13日
読後すぐにこんな感想を書いたのだけど、あとから一作目『山女日記』を読み返したら、「立花柚月」という人物は短編の中の主人公として出てるだけで、全編通してというわけではなかったなー
女性の山登り小説といえば、北村薫の八月の六日間 (角川文庫)
似た感じでこれも好きな小説で、ボッーとしたいときに読む。こちらは主人公がいて、彼女を巡る物語となっている。こちらは女性の出版編集者が主人公で、休みを捻出して山登りに出かけるストーリー