記録と日常

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【絵本】『こいぬのこたろう』『アラスカで一番高い山』


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『こいぬのこたろう』鍋田敬子(こどものとも2020年4月号、福音館書店

以前、2011年3月号年中向けで配本された『うどんやの たあちゃん 』(2018年4月こどものとも絵本として再刊)は、子どもに良くせがまれて読み、子どもが小学校に上がってからは、小学校の読み聞かせでもよく読んだ。『うどんやー』では、おいなりさんのキツネがたあちゃんを社に誘う。すいこまれていくときの疾走感とドキドキ感がたまらなくワクワクするのです。社の中で唄うお囃子がまたテンポよく、読み聞かせるときは適当な節をつけて歌っていました。『こいぬのこたろう』でも、その疾走感とワクワク感は健在。こいぬのこたろうの、思わぬ動きにハラハラさせられ、これも読み聞かせによさそうだなぁと思いました。

 

『アラスカで一番高い山ーデナリに登る』石川直樹たくさんのふしぎ2020年4月号)

石川さんの『富士山にのぼる』という写真絵本をよく読み聞かせに使っていました。冬になると定番で登場させていました。冬山に登るなんて非日常と綺麗な山の姿を見せたくて読んでいました。このデナリ登山を紹介した『アラスカー』は『富士山にー』の海外版という趣。絵本だからなのか石川さんのお人柄なのか、編集の力なのか、冬山=怖いという感じが全くなくて、一歩一歩地道に地面を踏みしめて頂上へたどり着くという非日常が日常と地続きにあることを感じさせてくれる良い本だと思います。

 

仕事柄、毎月こどものとものラインナップを目にするのですが、2020年4月号のラインナップは、編集部の力の入れようが違う!というラインナップで、紹介チラシを営業さんからもらった時から発売が待ち遠しかったから、手に入ってうれしい!