【映画】太陽の塔
以下の記事は別のところに上げた記事で、一部修正して転載しました。
なぜ、この政府は(日本人は)、事に向き合おうとしないのだろうか。新型ウイルス感染症の騒動に、またか、という思い。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
知人が熱くオススメしてくれていたのでamazonprimeのレンタルで早速観た。あいちトリエンナーレへの補助金が取り消されるという報道があった今日*、今日ほど、この映画の発するメッセージが突き刺さる日はない。(*2009.9.27のこと)
・
・
・
・
公式ホームページのプロダクションノートに引用されていた、監督の言葉。
「太陽の塔を通して日本人とアートとの関わり方を描きたい」「太陽の塔を通して今ある状況、これからの日本を考えるきっかけにしたい。それが太陽の塔なんじゃないかと思う」
技術文明は進歩するけど、人間の生理だったり、生理的なものを伴う文化だったりは進歩?進化?しない、というか太古から変わりはしない。岡本太郎もそう思ってたのか…と知ったのは感慨深い。万博のテーマが、「人類の進歩と調和」っていうのが皮肉。太郎自身は人なんて本質は変わらないし、調和なんてないわーと思っていたに違いなく、万博テーマとは真逆な太陽の塔が建ったことが奇跡的。
そして、あいちトリエンナーレ。
補助金申請は適正に行われ、受理され交付決定したんだろうに…もっとも今に始まったことじゃなく、『明日の神話』にベニヤ絵画を付け足したゲリライベントでよく知られてるChim↑Pomはこの映画の中で、作品を作るときに場合によっては、NGテーマ、ワードがあると語っている。
本来なら原爆で傷付いた経験から、戦後、この国がどう生きていくのか、真剣に考えていかなければならない、むきあわなければならないということを、太陽の塔や明日の神話で表現した岡本太郎だが、メディアをはじめ、私達は考えないように考えないようにしてきたと語られていたのも刺さった。
自主的な隷従。