安野光雅展と「錯覚の科学」
安野光雅の『ふしぎなえ』や『さかさま』は、立体のように見えて途中でねじれて別の立体になる面白さがある。子どもの時、それが大好きで、ねじれたところを何度反復して覗き込んだ思い出がある。
今年の3月、安野氏の『かんがえる子ども (福音館の単行本)』を読んだときのこと。
挿入された絵を見たとき、絵の中のねじれた部分を立体としてとらえられなかったのか、子どもの時おもしろいと思った感じが全く感じられなかった。本のテーマは子育てとか子どもの成長で別の話なのでそのままになっていたのだが、その後の本展。原画を見ても、やはり、立体感が迫ってこない。
あぁ、これもしかして、視覚が老化してるのかも・・・
(高齢者の運転で視覚認知が問題になってるのってこれか?)という気もしてきた。
だんだん老眼も進んでるし、視覚って老化するのか!
SNSで、子どもの頃感じたワクワク感がなかった!ってつぶやいたら、美術館の中の人から、絵本から得るワクワクした体験と、美術館で(絵本とは違った形で展示として)見る体験の違いなんだろうか・・・美術館の限界を感じるというようなコメントがあったので、なるほど。そういう問題もあるかもなと、思いつつも、4歳や5歳の子どものワクワク感と50にもなろうとする大人のワクワク感は、天と地ほどの差があり、なんとなく、そこは種がわかっててみる手品がツマンナイのと同じような、エッシャーのような超絶細かいだまし絵なども見慣れてしまってて、昔ほどの感動がなくなってるのではと思っている。
それでというわけじゃないけど、放大の『錯覚の科学』気になってたんだよね~、美術鑑賞にも関係あるし。どうも2020年リニューアルっぽい。リニューアルしてから受講かな。